欧州最後の独裁国家で、ブッシュが決めた悪の枢軸国にも入っているベラルーシ。ロシアへの天然ガス料金未払いでガスの量を減らしますよと言われました。そんなベラルーシもぎりぎりで料金を払い込むと発表したことでなんとかガス削減を回避できそうです。
そもそもの発端は、ロシアが旧ソ連圏諸国(ベラルーシを含む)への友好価格でのガス供給をやめたことにあります。もともとは同じソ連の共和国だったということでガスを友好価格(つまり格段に安い値段)で供給していました。けれども、ロシア、実際には国営企業のガスプロム社にとっては、他国へは4倍以上(1000立方メートルあたり200ドル以上)で売れるガスを格安(同50ドル程度)で売る理由が乏しくなり、今回の値上げにつながったようです。それでベラルーシ側は払わないでいたところ、ロシアに削減するよと言われてしまったと。
同じ問題で2005年にはウクライナともめました。ウクライナは西欧へもつながっているガスパイプラインから供給をうけていたため、ロシアがウクライナへのガス供給を止めたものの(西ヨーロッパ向けには供給続行していた)、ウクライナは自分たちが必要なガスをパイプラインから取り続けたために、西ヨーロッパでガス不足問題が発生しました。
話が少し脱線しますが、wikipedia英語版の記事によれば、ウクライナのオレンジ革命のときに美人で話題になったティモシェンコ元首相も、10年以上前にロシアからの天然ガスの転売をして大金持ちになったようです。ロシア側からみればロシアが格安で供給している天然ガスで他国の民間人が転売でボロ儲けするなんて悔しいですよね。親ロシアならともかく、そのあとロシアに楯突くような人間が儲けるなんて!と思っているに違いありません。当時は筆者もティモシェンコかわいいなぁ、天使のようだと思っていましたが、結構考えていることはドロドロしてそうですね。(笑)
http://en.wikipedia.org/wiki/Yulia_Tymoshenko#Business_life より引用
"From 1995 to 1997, Tymoshenko was the president of the United Energy Systems of Ukraine, a privately owned middleman company which became the main importer of Russian natural gas to Ukraine in 1996. During that time she was nicknamed "gas princess" in the light of accusations that she has been reselling enormous quantities of stolen gas and avoiding taxation of those deals."
(以下上記英文の和訳)「1995年から1997年に、ティモシェンコは1996年にウクライナへのロシア天然ガスの主要な輸入業者・民間ブローカーであるウクライナ統一エネルギーシステムの総裁になった。その間彼女は膨大な盗難したガスの転売とそれら取引の脱税をしていたことを踏まえて「ガスの王女様」と名付けられた。」
ちなみに、ガスプロムはロシア最大の企業で、国営なので政府がコントロールしています。今回のベラルーシへのガス削減問題もその行動は事前に政府が知っているはずですし、それが引き起こす結果についても政府が責任を持っているのでしょう。悪の枢軸ということで反欧米で、そのうえロシアからも梯子を外されつつあるベラルーシ。旧ソ連諸国で起きたカラー革命と絡めて、今後のロシアとベラルーシの関係が見逃せません。
その他の記事。
ガスプロム、ガス供給削減開始見送り・ベラルーシ向け
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070803AT2M0301S03082007.html
posted by gazeta at 07:09|
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