2007年08月06日

ロシアとイギリスの外交戦争

AFP「元スパイ毒殺事件「憲法変えて容疑者引き渡しを」、英要請にロシア側激怒」http://nofrills.seesaa.net/article/49115254.html
「引き渡しを可能にできるよう「ロシア憲法の変更を求める内容やさらに不適切な内容があった」とZvyagintsev氏は述べ、「英国は法の原則を気にしていないようだ。ここに表されている内容は、(英国の)極度の野望と傲慢さだ」と激しく批判した。」

元FSB(ロシアの国内向け防諜機関)のリトビネンコがイギリスで殺されたニュースは大きな問題となり、イギリスとロシアの外交問題にまで発展しました。イギリスは容疑者のルゴボイを引き渡せといい、ロシアは憲法で禁じられているから引き渡せないという。それならと、イギリスは憲法を変更して引き渡せと言ってきました。どんな国であれ、他国に憲法を変えろと言うのは内政干渉でしょう。(日本政府じゃ絶対言えないようなセリフですね。(笑))でも、日常的にロシアの官僚や警察官などはわいろで法律の枠を超えて仕事をしているようなので、憲法を超えて引き渡しもできるだろうと期待しての発言だったら困るな。(笑)

asahi.com「証拠あればロシアで立件も リトビネンコ氏事件で露外相」
http://www.asahi.com/international/update/0804/TKY200708040042.html
「ロシアの元情報将校リトビネンコ氏の殺害事件で、ロシアのラブロフ外相は3日、英国が容疑者として引き渡しを求めているロシア連邦保安局(FSB)のルゴボイ元幹部について、ロシア側で立件する可能性に言及した。」


で、ロシアは落とし所として、証拠があるならロシアで立件するかもしれないよと言っている。イギリスの出方をみたいですね。
この問題もベレゾフスキーやら元KGBやらドロドロした登場人物が多くて興味がそそられます。(笑)
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2007年08月05日

ロシアからベラルーシへのガス供給



欧州最後の独裁国家で、ブッシュが決めた悪の枢軸国にも入っているベラルーシ。ロシアへの天然ガス料金未払いでガスの量を減らしますよと言われました。そんなベラルーシもぎりぎりで料金を払い込むと発表したことでなんとかガス削減を回避できそうです。

そもそもの発端は、ロシアが旧ソ連圏諸国(ベラルーシを含む)への友好価格でのガス供給をやめたことにあります。もともとは同じソ連の共和国だったということでガスを友好価格(つまり格段に安い値段)で供給していました。けれども、ロシア、実際には国営企業のガスプロム社にとっては、他国へは4倍以上(1000立方メートルあたり200ドル以上)で売れるガスを格安(同50ドル程度)で売る理由が乏しくなり、今回の値上げにつながったようです。それでベラルーシ側は払わないでいたところ、ロシアに削減するよと言われてしまったと。
同じ問題で2005年にはウクライナともめました。ウクライナは西欧へもつながっているガスパイプラインから供給をうけていたため、ロシアがウクライナへのガス供給を止めたものの(西ヨーロッパ向けには供給続行していた)、ウクライナは自分たちが必要なガスをパイプラインから取り続けたために、西ヨーロッパでガス不足問題が発生しました。
話が少し脱線しますが、wikipedia英語版の記事によれば、ウクライナのオレンジ革命のときに美人で話題になったティモシェンコ元首相も、10年以上前にロシアからの天然ガスの転売をして大金持ちになったようです。ロシア側からみればロシアが格安で供給している天然ガスで他国の民間人が転売でボロ儲けするなんて悔しいですよね。親ロシアならともかく、そのあとロシアに楯突くような人間が儲けるなんて!と思っているに違いありません。当時は筆者もティモシェンコかわいいなぁ、天使のようだと思っていましたが、結構考えていることはドロドロしてそうですね。(笑)

http://en.wikipedia.org/wiki/Yulia_Tymoshenko#Business_life より引用
"From 1995 to 1997, Tymoshenko was the president of the United Energy Systems of Ukraine, a privately owned middleman company which became the main importer of Russian natural gas to Ukraine in 1996. During that time she was nicknamed "gas princess" in the light of accusations that she has been reselling enormous quantities of stolen gas and avoiding taxation of those deals."

(以下上記英文の和訳)「1995年から1997年に、ティモシェンコは1996年にウクライナへのロシア天然ガスの主要な輸入業者・民間ブローカーであるウクライナ統一エネルギーシステムの総裁になった。その間彼女は膨大な盗難したガスの転売とそれら取引の脱税をしていたことを踏まえて「ガスの王女様」と名付けられた。」


ちなみに、ガスプロムはロシア最大の企業で、国営なので政府がコントロールしています。今回のベラルーシへのガス削減問題もその行動は事前に政府が知っているはずですし、それが引き起こす結果についても政府が責任を持っているのでしょう。悪の枢軸ということで反欧米で、そのうえロシアからも梯子を外されつつあるベラルーシ。旧ソ連諸国で起きたカラー革命と絡めて、今後のロシアとベラルーシの関係が見逃せません。

その他の記事。
ガスプロム、ガス供給削減開始見送り・ベラルーシ向け
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070803AT2M0301S03082007.html
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みちのく銀行ロシア法人

最初のニュースは「みちのく銀行ロシア法人の売却」。

日本ではみちのく銀行はローカルな銀行ですが、実は邦銀唯一のロシア法人として営業していました。t.A.T.uも口座を持っているという噂も流れてました。

それが、昨年10月にみずほコーポレート銀行に事業譲渡のニュース。
いつ事業譲渡が完了するのだろうと思っていたら、8月1日付の朝日新聞には「ロシア事業のうちの個人向け取引(リテール)部門をロシアの銀行「VTB24」に売却する方針を固めた」とのこと。
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000708010004

みずほ「コーポレート」だけあって個人向け部門はいらず、
それでみちのくは個人向け部門をロシアの地元銀行に売却したのでしょう。

posted by gazeta at 05:08| Comment(0) | TrackBack(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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